信用取引でのトレード

初心者トレーダーにとって信用取引でのトレードは、少しハードルが高いイメージがあるものです。
信用取引に苦手意識がある人も多いでしょう。
しかし、株式取引の世界に身を置く以上は、信用取引をしない予定でも仕組みは知っておくべきです。
今回は、株式取引における信用取引について環境スペースがご紹介しましょう。


信用取引レバレッジ効果

信用取引では、現金などを担保として証券会社から資金や株を借りて、担保の3倍程度の取引ができます。
手持ちの資金が少ない場合でも、効果的な株取引が可能となります。
例えば、手元に30万円しかない場合でも100万円の売買ができるのです。
株が1割値上がりした場合で考えると、30万円の場合は利益は3万円です。
100万円なら利益は10万円になります。
少ない資金でも多くの利益を生む信用取引の効果を、レバレッジ効果といいます。
レバレッジを効かせることが可能な点が、信用取引の大きなメリットといえるでしょう。


■株価下落で益となる空売り

信用取引では、空売りができる点もメリットと言えます。
空売りでは、今後値が下がりそうな株を借りて、売り安値の時に買い戻すことで利益が生まれます。
つまり、1000円の株を売って800円で買い戻せば200円が差益となるのです。
株価が下降トレンドとなった時に利益が生まれるものの、予想が外れて株価が上昇すれば損が出ることになります。


信用取引のリスク

信用取引のメリットは、裏を返せばリスクにもなります。
レバレッジを効かせることで利益は大きくなる半面、損失が出た場合のダメージも大きくなってしまうのです。
株価が1割下落した場合で考えてみましょう。
30万円なら損失は3万円で済みます。
しかし、100万円なら損失も10万円と大きくなってしまうのです。
万が一、経営危機や大規模災害などで株価が暴落して半値になった場合、100万円だと損失が50万円となり、手持ち資金を上回ることになります。
ハイリターンな信用取引は、ハイリスクな投資法とも言えるわけです。
さらに、現物取引では不要となる金利貸株料が必要という点にも注意すべきでしょう。
金利は年3~4%、貸株料は年1~4%かかります。
加えて、空売りで上昇トレンドとなった場合には、追証が必要になる可能性もあります。
信用取引では、リスクもしっかりと把握しておきましょう。


信用取引の仕組みを知れば、相場の動きも理解しやすくなると環境スペースは考えています。
また、信用取引を利用する場合は、メリット・デメリットを十分把握した上で取り組むようにしてください。